退職しました。ありがとうございました。

本日退職しました。 １０年働いたファッション業界。 まだ小学生か中学生のころ ファッション通信を観てパリコレに憧れた ピチカートファイヴに出会って ヨーロッパに憧れた。 高校生になって高校の先生になる夢をやめて 好きなこと好きな業界で働きたいと思った。 ファッション業界しか考えられなかった。 誰よりも雑誌が好きでメディアが好きだった私は 流行の最先端を駆け抜けている ファッションプレス（広報）に憧れた。 ファッションの専門学校に進むことを決めた時 プレスの学科を出てもなれる人は少ないことを知った。 だから手に職と思ってデザイン・パターン科を選んだ。 それからパタンナーとしてファッション業界に入って 販売もやって人事もやった。 先のことがいつも不安で 派遣社員の制度を利用しながら 足りないスキルを 仕事を通して身につけた。 土日も働いた。 そしてある日突然一本の電話が入って・・・ ようやく、ようやく １０代の頃からの夢だったPRに就けた。 それもラグジュアリーブランドだった。 ずっと雑誌を読んで知っていたスタイリストさん 編集者さん、モデルさん、女優さんに会えた。 まるでドラマのような映画のような世界だった。 最初は２週間程度の単発だったけど これまでやってきたことが すべて生きてつながった。 人生に無駄はなかったと思った。 教えてもらう時間がないくらい 忙しい現場だった。恥もかいた。泣いたこともあった。 初めての展示会の打ち上げ 憧れのマネージャーが連れてってくださった 業界人が集まる青山のおしゃれなバー。 「本当におつかれさま」と フルーツがたくさん入ったシャンパンを注いでくれた。 すっごくおしゃれで わたし、いま夢がかなっている！と 涙がこぼれてしまった。 あれからいろいろあったけど 最高の思い出ばかりで 何も悔いはないくらいやりきった。 精一杯走りきった。 １０年働いたファッション業界。 この先私はどうなるんだろう。 どこに行くんだろう・・・ 素晴らしい経験をさせていただきまして 本当にありがとうございました。 Today is the day of my departure. Say good bye to my love Loewe. I feel that…thank you for all. I never forget all memories!! All the best.